各装置の特徴
ドリルを使う法面補強工事には、機体重量に合った足場が必要です。
セパレートタイプドリルMSD140Ⅱは、ドリルそのものを小型・軽量化することにより、足場の簡易化にチャレンジしました。
これまでの2tonクラスの打撃力を確保しながら、機体重力は大幅に軽減。
足場もそれに見合った簡易化を実現しました。搬送時も4ton車1台にすべての機器を積み込めます。
MSD140Ⅱは、1tonクラスで“いちばん効率よく仕事をする”セパレートタイプドリル。時代の要請を受けていま新登場です。
コンパクトなパワーユニット
パワーユニットは電動タイプとエンジンタイプの2種類。電動タイプは、このクラス最大の55kW。
重量は1,050kgと大幅に小型・軽量化しました。
エンジンタイプは、排ガス2次規制適合のパワフルなクリーンエンジンを搭載。
電動・エンジン両タイプとも打撃優先の全馬力制御型可変量油圧ポンプを採用しているので、エネルギーを効率よくドリフタに供給。
これまでのスキッドドリルにはないパワー源です。
操作盤もスイッチ、メータ類を1面に集めて使いやすくしています。
リモートコントローラ
電動モータの起動・停止は標準装備のリモコンにより遠隔操作ができます。
リモコン用ケーブルの長さは50mです。
リモコン用ケーブルの長さは50mです。
打撃力は地質・岩質により
3段階切り替え
ピストンストローク切り替え機構により、打撃力は地質・岩質に合わせて3段階切り替えができますから、2tonクラス機波のパワーを発揮できます。
安全装備も万全
集中表示式モニタパネルと異常警報システム、油圧回路に組み込まれたダブルチェックバルブ、剛性の強いガイドセルなど、安全性への配慮も万全です。
パワフルなフィード機構
フィード機構は油圧モーターと減速機を組み合わせていますから、引き抜き力は26kNの大出力です。速度2段階切り替え機構を準備していますから、能率のよい作業ができます。
軽量型コントロールスタンド
アルミ合金フレームを採用し、軽量化を図りました。着脱ができるボルト・オン・タイプですから、現場の状況に応じた対応が出来ます。レバー類は使いやすく機能的にレイアウトされ、メータ類も見やすく操作が確実です。
新鋭油圧ドリフタMDH-80S
油圧ドリフタMDH-80Sは、実績を誇る三菱油圧式ドリフタシリーズをベースに生まれた新しいコンセプトを盛り込んだ小型・高出力の新鋭です。小型の常識を超えたパワフル高性能。打撃力は400N・m、回転力は6,000N・mとこのクラス最大です。
バックハンマ機構を標準装備。断層・破砕帯等土質を選びませんから、ジャミングを気にせず穿孔できます。特にシャンクロッドの引上げ力はフィード力の2倍のパワーがありますから、ケーシングの引き抜きが効率よくできます。
バックハンマ機構を標準装備。断層・破砕帯等土質を選びませんから、ジャミングを気にせず穿孔できます。特にシャンクロッドの引上げ力はフィード力の2倍のパワーがありますから、ケーシングの引き抜きが効率よくできます。
油圧式セントラライザ
ネジ切トルク19.5kN・mの強力な油圧式セントラライザ。ケーシング、インナーロッドともにネジ切が自在にできます。
ベースフレーム
ひとクラス上のパワフルなドリフタ穿孔能力に見合うバランスのよい機体です。小型・軽量化にもかかわらず、ベースフレームは要所に角パイプを採用して、十分な強度と耐久性を確保しています。ベースフレームの4ヶ所にトラベルローラとアウトリガを標準装備し、機体の移動を容易にしています。
自在な作業姿勢
リンク機構はシンプルな構造ながら、ガイドセルのチルト角は上方7°、下方47°と、法面での作業対応には十分な作業範囲をとっています。
移動が迅速、スライドベース(オプション)
足場上での横移動や方向転換が素早く安全にできるスライドベース(オプション)を用意しています。移動操作は、まずアウトリガで機体を浮かせた状態でスライドベースを伸ばし、次にアウトリガを縮めて機体を接地させます。
【横移動】前後のスライドベースを同時にスライドさせながら、穿孔位置を最大600mmまで平行移動することができます。
【方向転換】あらかじめ伸ばしたほうにスライドベースのみを縮めることにより、方向転換することができます。