各装置の特徴
基礎工事の多様化は、ドリルにますます幅広い機能と性能を要求しています。MSD230Ⅱは、豊富なバリエーションを持ったセントラライザ、ガイドセル、ベースフレームを用途別に組み合わせることにより、機械重量や作業範囲に制約のある狭い現場の方面工事から集水井戸工事まで、オールラウンドにこなすセパレートタイプドリルです。
エンジン式パワーユニット
排ガス2次規制適合のパワフルな自社製S6K-E5Tクリーンエンジンを搭載。全馬力制御型可変容量油圧ポンプを採用しているので、エネルギーを効率よくドリルユニットに供給します。ドリルユニットへの連結ホースは3本と少なく、組替え時のわずらわしさがありません。
リモートコントローラ
標準装備のリモコンにより、パワーユニットの遠隔操作ができます。リモコン用ケーブルの長さは50mです。
油圧ドリフタMDH100S
実績を誇る三菱ドリフタMDH100Sを搭載。使い勝手のよいバックハンマ機構付きのショートタイプドリフタです。
油圧式セントラライザ
ネジ切トルク19.5kN(1,950kgfm)の強力な油圧式セントラライザ。ケーシング、インナーロッドともにネジ切が自在にできます。また、使用条件に合わせて油圧クランプ手動レンチ式も用意しています。(写真は集水井戸仕様)
作業姿勢
チルト角90゜、最低水平穿孔800mm
ガイドセル下方チルト角は90゜(直角)。薬液注入工事などに最適です。
また、水平穿孔高さ800mmと小さくとれるので、集水井戸工事で着床部の掘削が最低限で済み、工期の短縮がはかれます。
リンク機構
独自のリンク機構が大きな作業範囲を確保します。
600mmの大ストロークガイドセルスライド機構に加え、チルドシリンダ、バックアップシリンダにより穿孔角を固定したまま穿孔ポイントを選択できますから、作業効率アップに威力を発揮します。
フィード機構
フィード機構は、押付・引抜ともに最大55kN(5,500kgf)の大出力。速度2段切替機構を装備しているので、能率よく作業できます。
コントロールスタンド
スタンドは現場の状況に応じて着脱が可能なボルトオンタイプです。レバー類が機能的にレイアウトされているので、確実な操作が行えます。
安全装備
集中表示式のモニタパネルと異常警報システム、油圧回路に組み込まれたダブルチェックバルブ、剛性の高いガイドセルなど、安全性への配慮も万全です。