各装置の特徴
数々の実績を積み上げてきた三菱のクローラドリルMCDシリーズ。時代のニーズに応えて、最新の技術と装備を施した全油圧式"三菱クローラドリルMCD8"新登場です。大孔径対応の自社製油圧ドリフタを搭載し、クラス最大級の打撃出力を誇ります。作業範囲は実にワイド。自社製エンジンと三菱独自の油圧回路の組合せは最高の効率を生み出します。頑丈な足回りは、すぐれた安定性と強力な機動性が自慢。操作性、整備性も格段に向上しています。総合性能が問われる時代、MCD8の真価が発揮されます。
バックハンマー構造
新開発のバックハンマー構造は、ジャミング脱出に威力を発揮。同時に穿孔作業で大きな割合を占めるケーシングの抜取にかかる時間を大幅に短縮できます。
ピストンストローク切換構造
ピストンストロークは3段階に切換可能。岩質に合わせて、最適の打撃力を選択できます。
高出力打撃部
大容量ピストンが生み出す打撃力はクラス最大。硬岩穿孔も楽にこなします。
大孔径シャンクロッド
大孔径シャンクロッドを採用。ロッド自体の長寿命化により、ツールズ費用を低減。
高トルク回転部
回転部は2連モータ方式。軟弱地盤や長孔穿孔に威力を発揮します。2連の油圧モータ間には、低速高トルク・高速低トルクの2段切換バルブが組み込まれ、多彩な穿孔が可能となりました。
シャンクロッド強制潤滑方式
シャンクロッド部は圧気強制潤滑方式を採用。グリースアップ等のメンテナンスに要する手間を大幅に省き耐久性も一段と向上しました。
ドリフタコントロール装置
コントロール装置は、作業により任意の場所にセットできます。ドリフタの打撃・回転・送りを独立してコントロールできるうえ、クランプシリンダコントロールレバーも集約。一段と操作性が向上しました。
三菱油圧ドリフタMDH100-A
三菱独自開発の全油圧式ドリフタを搭載。最新の機構の数々を盛込み、高性能を発揮します。
ドリフタ送り機構
ドリフタ送り機構には大容量モータとダブルチェーンを採用。さらに強力な押付・引抜力を実現しました。高低速2段切換により、フラッシングやケーシング切継ぎ時の作業効率を高めました。
ターボチャージャ付直噴エンジン
高出力と低燃費で定評である三菱S6F-Tエンジンを搭載。自社製エンジンと母機とのマッチングは理想的です。始動はオートグローシステム、停止は電磁ソレノイドによるキーOFF方式。操作性が格段に向上しています。
油圧回路
エンジンの高出力を余すところなく活用し、各油圧機器の強力でスピーディな動きを実現します。各シリンダにはダブルチェックバルブを装備。さらに走行およびドリフタ送り装置には、油圧解放形メカニカルブレーキを装着。安全性の確保も十分です。
電気パネル
ゲージ・パネル類は集中表示方式を採用。機械の状態が一目でわかります。フィルタ目詰まり・エア圧低下等、異常発生時には警告灯により警告します。
足回り
建設機械で実績のある足回りを採用。耐久性とともに、不整地で抜群の安定性・機動性を発揮します。
油圧セントラライザ
大孔径にも対応できる油圧式セントラライザは、大きなネジ切トルクによりケーシング切継ぎをスムーズに行います。